保阪正康
著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

後藤田正晴に旧内務官僚はなぜ田中角栄を支持したのか

公開日: 更新日:
元首相の田中角栄被告の有罪判決で、苦渋に満ちた表情で記者会見する後藤田正治官房長官(1983=昭和58=年10月12日)/(C)共同通信社

 田中角栄の政治的生命は、ロッキード事件による逮捕でも表面的にはゆるがなかった。田中の派閥はむしろ増えることにもなり、その政治力は昭和史の中でも稀有なほどの強さを見せた。田中は、自らの刑期を重くさせないために、あるいは法務大臣に自らの息がかかった者を座らせて、司法に圧力をかけよう…

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