岸田首相まるで“愉快犯”…与党重鎮と面会立て続け「解散」におわせで政界翻弄
■上機嫌で、やけに楽しそう
そういう政界の反応を楽しむかのように、岸田首相は思わせぶりな行動を続ける。
30日は、16時27分に菅前首相の議員会館事務所を訪れ、17時37分に官邸で麻生副総裁と会い、18時50分からは関口参院議員会長、世耕参院幹事長と都内のホテルで会食。党内の重鎮と立て続けに会ったのだ。
「麻生さんがわざわざ官邸に出向くのも珍しい。この一連の動静を見れば、総理は本当に31日に解散するつもりだと感じてしまう。あえて解散風をあおる愉快犯みたいなものかもしれません。おそらく、岸田総理は今、権力の絶頂を味わっている。みなが総理の一挙手一投足を注視して、何かあれば『すわ解散か』と色めき立つのだから、面白くて仕方ないのではないか。本会議や委員会でも上機嫌で、やけに楽しそうですよ。調子に乗り過ぎて、足をすくわれないか心配になるほどです」(自民党の閣僚経験者)
懸案だったウクライナ訪問を実現し、支持率は上昇。5月のG7広島サミットを成功させたら、岸田首相は今国会の会期末までに解散・総選挙に打って出るとみられている。それまで岸田首相の言動ひとつで右往左往の状況が続くのか。愉快犯に日本中が振り回されている。