トランプ前大統領は起訴で絶体絶命?罪状30以上“疑惑のデパート”状態…不倫女優は人気沸騰
米国のトランプ前大統領が3月30日(米国時間)、ニューヨーク州の大陪審によって起訴された。起訴状は現時点では非公開だが、不倫相手のポルノ女優ストーミー・ダニエルズ氏に口止め料を支払ってもみ消しを図った疑惑など、罪状は30以上に上るという。疑惑のデパート状態だ。米大統領経験者が起訴されるのは初めて。2024年の大統領選への出馬を表明しているトランプ氏は「史上最大の政治的迫害」などと吠えまくっているが、返り咲きはどんどん厳しくなってきている。
NY州検察から出頭を要請されたトランプ氏は、4月4日にも応じる見通し。指紋採取や写真撮影、罪状認否などの一連の手続きに臨むことになるが、表向きは相変わらず強気だ。声明で「史上最大の政治的迫害であり選挙妨害だ」「民主党は全く無実の人間を起訴するという考えられないことをやってのけた」などと主張し、バイデン政権による魔女狩りだと訴えた。
国際ジャーナリストの堀田佳男氏はこう言う。
「米大統領選をこれまで8回取材していますが、他国の選挙とは全く違う。選挙期間は決まっていないし、いくら金を集めても構わない。候補や陣営がかなり好き勝手をできる米国らしい選挙で、トランプ氏が選挙運動を続けることは法的に問題ない。共和党内に取って代わる強力な候補がいないことから、トランプ氏に対する党内支持は依然として割れていますが、この問題が尾を引き、ご辞退を願う動きが強まるとみています」