自民・茂木幹事長の存在感が薄すぎる…岸田首相ウクライナ訪問で顕在化 派閥内でも不満拡大

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 28日、2023年度予算が成立し、永田町では早期解散説も囁かれるが、自民党内では選挙を仕切る茂木幹事長の手腕を疑問視する声が上がっている。

「総理のウクライナ訪問で、はからずも露呈したのが茂木幹事長の存在感の薄さです。総理は森山選対委員長や公明の山口代表に『これからウクライナに入ります』と電話したそうですが、本来なら真っ先に連絡を入れるはずの幹事長の名前は、報道にもまったく出てこなかった。選対委員長の森山さんが、幹事長も国対委員長も兼務しているような存在感を見せつけているのと対照的です」(自民党の閣僚経験者)

 10増10減の区割り変更をめぐる候補者調整でも、茂木派には不満が広がっているという。

 広島の新4区では、現4区の新谷正義(茂木派)と現5区の寺田稔(岸田派)が支部長(公認予定者)争いを繰り広げてきたが、党県連は寺田氏を支部長にして新谷氏を比例に回すことを決定したのだ。

「昨秋の臨時国会で悪質な“政治とカネ”の問題が浮上して事実上、総務大臣を更迭された寺田さんに負けるなんて信じられない。何のための幹事長なのか。新谷さんは『茂木幹事長が(小選挙区と比例区の候補者を交互に入れ替える)コスタリカ方式にすると確約した』と言っていますが、それも森山選対委員長に否定されてしまった。一体どうなっているのか」(茂木派関係者)

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