再審開始が決定した袴田事件(前編)「巌さんは『再審決定』を報じる紙面を食い入るように見ていた」

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 その後、肥料や農薬を使わない農園を営んでいる猪野さん夫婦は、無農薬野菜をお裾分けに行った。袴田さんの自宅までは車で片道50分。17年の1年間は300日通ったという。それから丸6年、現在も年間平均280日は姉弟と家族付き合いをしている。

■1審で死刑判決を書いた裁判官の一人が無実を確信

「事件を知る中で、印象的だったのは、死刑及び拘置の執行停止を決定した静岡地裁の裁判長が、『重要な証拠が捜査機関に捏造された疑いがある』として『拘置を続けることは耐え難いほど正義に反する』と言及したこと。また、1審で死刑判決を書いた裁判官の一人が巌さんの無実を確信しており、自責の念にかられて後に涙ながらに懺悔していることを知り、無実は明白だと思いました。それに2人は実際にお会いすると人間的な魅力があって。無実の罪で逮捕され、半世紀も勾留され、人間に絶望して城壁をつくってきた巌さんと、無実を信じて支えてきたひで子さんを多くの人に知って欲しいと思いました」

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