政治評論家・本澤二郎氏「日本の民主主義は危機的状況」現代史の記録を10年以上執筆する原動力
「私が長年書き続けているブログについて、『現代史の貴重な資料だから、ぜひ出版物として国会図書館に納本するべきだ』と助言してくれる人たちがいたので、思い切って製本することにしました」
日刊ゲンダイでもおなじみの政治評論家・本澤二郎氏が2008年12月30日からほぼ毎日書いているブログ「本澤二郎の日本の風景」<http://honzawajiro.cocolog-nifty.com/blog/>をまとめて自費出版した。18年12月までの10年分を10巻セットにして製本し、国会図書館に納めたという。
ブログ執筆は現在も続いている。原動力は何なのか。
「毎日、午前中に思いつくままキーボードを打ち、政治や社会の動きなどについて考えるところを書く。私はもともと政治記者の出身ですから、ただ記録するだけではなく、自然と論評が加わって、怒りも湧いてきます。決して権力側に立つのではなく、あくまで一般国民の立場から、おかしなことには『おかしい』と毅然とした声を上げること。それこそがジャーナリストの使命であると、初日のブログに決意を記し、ブレずにやってきたつもりです」