ナメられる野党…救済新法で与党を詰め切れず、統一地方選“前哨戦”で岸田自民やりたい放題
旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の被害者救済に向けた新法案の今国会成立が濃厚になってきた。野党側は自由な意思を抑圧しないよう定める寄付勧誘の「配慮義務」を「禁止規定」にするよう求めてきたが、結局、与党に“骨抜き”にされる可能性が高い。野党は与党を詰め切れないまま、国会が終わってしまいそうな状況だ。
「野党は政府・与党の修正案に反対ばかりして、国民に『法案成立を妨害している』と見られることを恐れている。10日までの会期を延長する方針も一時浮上したが、野党は落としどころを見いだす方向に転換。自民党はニンマリでしょう」(永田町関係者)
これでは岸田自民は“やりたい放題”だ。来春の統一地方選の前哨戦と目されている茨城県議選(11日投開票)を巡っても、自民党に「楽勝ムード」が漂い始めている。
「告示前の茨城県議会は全62議席の7割が自民系。強固な保守王国とはいえ、『死刑ハンコ』発言で辞任した葉梨前法相(茨城3区)のお膝元です。“葉梨ショック”で自民が大幅に議席を減らす可能性があり、野党は大チャンスのはず。ところが、自民が45人擁立するのに対し、立憲はわずか3人で維新も2人。好機を生かし切れていません」(地元関係者)