ロシア再びウ全土にミサイル攻撃 ゼレンスキー大統領「エネルギーテロ」と非難
ロシア軍は23日、ウクライナの首都キーウなど全土をミサイルや自爆型ドローンで攻撃した。少なくとも5人が死亡、36人が負傷した。国内すべての原子力発電所に加え、大半の火力・水力発電所も運転を一時停止。広範囲で大規模な停電や断水が発生した。
ウクライナ軍は、ロシアが発射した約70発の巡航ミサイルのうち51発を迎撃したほか、ドローン5機を撃墜した。
ロシアのミサイル攻撃はインフラ施設を標的とし、電力不足のさらなる深刻化を狙ったとみられる。
ミサイル攻撃を受け、国連安全保障理事会は同日、緊急の公開会合を開催。ウクライナのゼレンスキー大統領はオンラインで出席し、攻撃は電力インフラを標的にしており、氷点下の寒さで市民を苦しめようとする「エネルギーテロ」だと批判した。そのうえで、電力インフラ攻撃を非難する安保理決議の採択を求めた。