松本総務相“爆誕”に永田町ザワつく…民主党政権時代の閣僚起用に透ける岸田首相の忖度
麻生氏に頼らざるを得ない
「麻生派の山際氏を辞めさせたことで、麻生派の閣僚ポストが1つ減っていた。後藤経済再生相も斎藤法相も無派閥です。松本氏の入閣で麻生派の閣僚が4人に戻り、麻生副総裁は喜んでいるでしょう。一方、岸田派は葉梨さんと寺田さんが辞めて、閣僚は林外相だけになってしまいました」
自派閥はポストを3から1に減らしても、麻生派には気を使ったわけだ。岸田政権の発足以降、麻生氏は後見人的な立場で政権を支えてきた。党内で急速に求心力を失いつつある岸田首相は、ますます麻生氏に頼らざるを得ない。
「松本さんは、高祖父が初代内閣総理大臣の伊藤博文という名門政治家系で、吉田茂元首相を祖父に持つ麻生会長から目をかけられている。昨年、小選挙区で落選した甘利前幹事長が辞任した際にスライドした茂木幹事長の後任外相にも、麻生会長は松本さんを推したという話があります」(前出の岸田派関係者)
政界をざわつかせた松本氏起用の真相は、麻生氏に対する忖度ということか。