敗戦が濃厚になると現実から目を背けるため国民は幽霊話を信じ始めた
開戦の翌日に検挙された396人の検挙理由を見ていくと、軍人内閣の心理状態がわかってくる。その心中は穏やかざるものがあり、戦争に疑問を呈しただけでどのような理由をつけても検挙、逮捕しようというわけである。権力者が弾圧を繰り返す心理は、つまるところ他人を信用しないという病的な現象を…
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