立岩陽一郎
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立岩陽一郎ジャーナリスト

NPOメディア「InFact」編集長、大阪芸大短期大学部教授。NHKでテヘラン特派員、社会部記者、国際放送局デスクなどを経て現職。日刊ゲンダイ本紙コラムを書籍化した「ファクトチェック・ニッポン 安倍政権の7年8カ月を風化させない真実」発売中。毎日放送「よんチャンTV」、フジテレビ「めざまし8」に出演中。

ひろゆき氏の沖縄に関する発言をファクトチェックする 同氏は認識や意見を語ることが多いが

公開日: 更新日:

 実業家のひろゆき氏の沖縄に関する発信に批判が出ている。発信の真意はわからないが、これらをファクトチェックできないかとの依頼があったので試みてみたい。

 報道によると、ひろゆき氏は抗議の市民が解散した後の米軍キャンプ・シュワブゲート前に行き、座り込みが3011日に達したことを示す掲示板を前に「座り込み抗議が誰も居なかったので、0日にした方がよくない?」などと投稿したという。これ自体はひろゆき氏が実際に確認した内容であり、事実だろう。批判は、それについてのひろゆき氏が書いた「0日にした方がよくない」に向かっているようだが、それは認識の問題だ。認識はファクトチェックの対象とはならない。座り込みは24時間続けなければ座り込みとは言えないとは私は思わない。しかし、それも個人の認識でしかなく、ファクトの問題ではない。

 もうひとつ、「普天間の周りってもともと何もなかった」と発言し、その後「普天間住民の90%以上の人は基地が出来てから移住してきた人」と修正した。その根拠は、「1945年当時の人口が9千人で、現在の人口は9万人」だとした。

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