北朝鮮のミサイル実験は金正恩の対米恐怖の表れ 日本は恐れる必要がない
北朝鮮によるたびたびのミサイル実験で日本は大騒ぎだ。しかし私は何も心配していない。日本を対象にしていないからだ。こうした実験や軍事演習で、彼らが己の強さをアピールしている相手は日本ではなくアメリカである。ありもしない攻撃を“有事”とするのはバカげている。すべては防衛費を増やすための政府の方策ではないのか。それに合わせて大騒ぎするマスコミも愚かだ。
金正恩総書記の頭にあるのは、アメリカに盾突いて消されていった独裁者たちの哀れな末路だろう。イラクのフセイン大統領とリビアのカダフィ大佐がそうだ。
金正恩は「彼らが殺されたのは核爆弾を持っていなかったからだ。核さえ持っていれば、いかにアメリカでも容易に手出しはできない」と考えているのだろう。「核を手放せば、すぐにアメリカは派兵して自分たちを滅ぼす。それだけは避けねばならない」──だから自分たちの力を示し続けるしかないのだ。身を守ることに必死で、日本への攻撃など考えていない。ゆえに私たちは恐れる必要がないのだ。
それより政府が力を注ぐべきは拉致問題である。故・安倍元総理も拉致問題をライフワークとしていながら、根本的解決をもたらさずに逝ってしまった。