激怒のプーチン大統領が「報復」開始 ウクライナ首都キーウは開戦直後のような雰囲気

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 一気に緊張感が高まっている。ロシア軍が10日、ウクライナ全土をミサイルで一斉攻撃した。

 ウクライナ非常事態庁によると、少なくとも全土で11人が死亡、64人が負傷したという。プーチン大統領は安全保障会議で、クリミア半島とロシア本土を結ぶクリミア橋を爆発させたウクライナ側の「テロ」に対する報復として、ウクライナの軍やエネルギー関連施設に大規模攻撃を行ったと表明した。

 複数の爆撃があった首都キーウには張り詰めた空気が漂っている。現地で取材するジャーナリストの田中龍作氏はこう言う。

■大統領府から1キロほどの距離

「10日朝8時過ぎ、キーウ中心部のホテルにいたところ、外で『ドーン』という腹に響く重低音が2回聞こえました。現場に駆けつけると1発は路上、もう1発は公園の地面に着弾したようで、それぞれ直径2メートル、深さ1メートルほどの穴があいていた。大統領府から1キロほどの距離です。他にも発電所とエネルギー供給会社の本社ビルが爆撃された。街では軍と警察が警備態勢を敷いています。ガソリンスタンドには市民の車が長蛇の列をつくり、2月の開戦直後のような雰囲気になっています」

 ウクライナ軍のザルジニー総司令官によると、ロシア軍は計75発のミサイルを発射し、うち41発をウクライナ側が迎撃したという。キーウだけでなく、西部リビウ、テリウポリ、東部ドニプロでも爆撃があった。

 プーチンは何を考えているのか。筑波大名誉教授の中村逸郎氏(ロシア政治)はこう言う。

「クリミア橋の爆発について、プーチン大統領は『ロシアの民間インフラを狙ったテロ』と非難しています。今回のウクライナへのミサイル攻撃は、主に鉄道管理局や発電所が標的になっている。つまり、インフラを破壊された報復として、ウクライナのインフラを標的にしたわけです。ロシアは今後、ウクライナ社会が機能しなくなるレベルまでインフラを破壊し続けるつもりだと思います」

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