保阪正康
著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として9/5に発売予定。

反東條の動きがつぶされ、天皇も非戦から「戦争やむなし」となった

公開日: 更新日:
満州事変。満州の奉天を占領した日本軍兵士=1931年10月10日、新聞聯合社撮影(ACME)

 ハル国務長官の回想録を読むと、彼は東條英機陸相が首相に就任したことに相当驚いた様子であった。対米戦の強硬論者がなぜこの期に首相になるのか、日本が危険な賭けに出たように受け止めたであろう。回想録では、東條の性格、気質をまるで教養のひとかけらもないように書いて、罵倒している。歴史の…

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