プーチン大統領は重病どころか元気に東奔西走…「日出ずる国ロシア」のジョークも
ウクライナ侵攻が長期化して出口が見えないのに、プーチン大統領は疲れを見せるどころか、元気になった。西から東へと奔走し、9月5日、若者たちを前に冗舌で「日出ずる国は(極東のある)ロシアだ」とジョークを飛ばす場面も。一方、国民が耳にたこができるほど聞かされている隣国の悪口を並べ立て、次世代に「死ねることのために生きなければならない」と人生訓も披露した。
■若者に「生き死に」指図
1つ目はオチもないので無視するとして、2つ目の言葉は、プーチンが心酔する宗教哲学者イワン・イリイン(1883~1954年)の引用。ほぼ最東端のカムチャツカ半島での環境フォーラムで語ったものだ。
それにしてもウクライナでロシア軍の「7万~8万人が死傷した」(米国防総省)と推計される中、何と物騒な発言だろう。もはや現代の国父となった男は、人の「生き死に」まで指図するようになった。
ロシアの最高指導者が、愛娘を爆殺された思想家アレクサンドル・ドゥーギンから影響を受けたかは議論が割れるところだが、イリインに関しては国中に広めたいほど読み込んでいるらしい。ちなみにイリインは反共で亡命した白系ロシア人。プーチンは、ソ連崩壊の元凶はそもそもレーニンだと毛嫌いしているくらいだから、馬は合うのだろう。