保阪正康
著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

「対英米戦を辞せず」を盛り込むも日本の軍部は本気で戦争を考えていなかった

公開日: 更新日:
仏印進駐。河内(ハノイ)に向かう日向快速部隊(1941年7月28日)/(C)共同通信社

 御前会議で決まった国策は、「第一 方針」と「第二 要領」に分かれていた。基本的な方針が定まり、それに沿っての具体的行動が「要領」との意味でもあった。この要領の第2項には「帝国は其の自存自衛上、南方要域に対する必要なる外交交渉を続行し其の他各般の施策を促進す」とあり、これがために…

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