【山梨】自民vs立憲民主が一歩も譲らずデッドヒートを繰り広げる激戦区
山梨(改選数1)
○当選圏内、△拮抗でやや優勢、▲拮抗でやや劣勢。左印は政治評論家・野上忠興氏、右印は政治ジャーナリスト・泉宏氏の予想。
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【山梨】
△▲永井 学48 自新
▲△宮沢 由佳59 立現
黒木 一郎51 N新
永井と宮沢がお互いに一歩も譲らないデッドヒートを繰り広げている。
県連の公募で候補者を決めた自民は当初、選考委員会で1位になった61歳のベテラン県議を擁立する予定だった。ところが“高齢”を理由に県連内から異論の声が上がり、党本部の茂木幹事長が新人擁立は「若い人か女性を」と発言したこともあって、白紙に。選考委員会で3位だった若手の永井にお鉢が回ってきた。
ゴタゴタの背景には、保守分裂の複雑な事情がある、山梨県連は、元自民党衆院議員の長崎知事派と堀内前ワクチン担当相派の対立が根深く、自民県議団は4会派に分裂。参院選出馬のため県議3期目で辞職した永井は、県議会の最大派閥で堀内に近い「自民誠心会」に所属していた。
25日には、堀内が所属する宏池会の領袖でもある岸田首相が応援入り。ドイツで開かれるG7サミットへの出発直前に訪れたのは、激戦の山梨選挙区を重視している証しだ。もっとも、公認を得られなかったベテラン県議を推していた反堀内派の議員は「県政で対立する相手方の永井を支援しなきゃならんのは複雑だよね」と漏らすなど、県連は一枚岩ではない。