【佐賀】自民盤石の特殊事情 野党が衆院選挙区「独占」も保守王国のイズム
佐賀(改選数1)
○当選圏内、△拮抗でやや優勢、▲拮抗でやや劣勢。左印は政治評論家・野上忠興氏、右印は政治ジャーナリスト・泉宏氏の予想。
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【佐賀】
○○福岡 資麿49 自現
小野 司45 立新
上村 泰稔57 共新
眞喜志雄一31 N新
3期目を目指す自民の福岡を、立憲の小野が追う。シングルマザーの小野は、介護施設などでの勤務を経て2019年から衆院佐賀2区選出の大串博志議員の事務所スタッフを務めた。あいさつ回りを懸命にこなすが、福岡にリードを許している。
衆院は大串のほか、1区も原口一博元総務相の“牙城”で2選挙区を独占。なぜ、参院選で野党は苦戦を強いられているのか。
「保守王国・佐賀の特殊事情です。原口さんは父・端夫さんの時代から保守層にもしっかり浸透している。大串さんは05年初当選時から懸命に地元を歩き、支持を得てきた“異色”の存在。地元有権者は『衆院議員は原口と大串でいいけど、参院議員くらいは自民党を選んだ方がいいべ』って感覚なのです」(地元関係者)
福岡の祖父は元参院議員の日出麿氏で、地元の名士。知名度でも小野を圧倒している。