那覇軍港にオスプレイが3機飛来 なし崩し的に米軍の活動範囲が広がっている
6月に入り、再び沖縄に入った。雨天だったが、私には沖縄で欠かせないルーティンがある。那覇軍港周辺のジョギングだ。那覇市の中心部から500メートルと離れていない。周辺を走るコースだ。
6月7日、その軍港に巨大なコンクリートの壁が出現していた……と思ったら、米軍の輸送船「グアム」だった。共同利用が認められている海上保安庁の大型巡視船が小さく見える。
周辺に迷彩色の米軍車両が並んでいる。これから積み込まれるのだろう。新たに運び込まれた車両は既に上陸し北部の海兵隊施設に運ばれているはずだ。この軍港にはこうした軍用車両以外にも、米軍関係者のための生活品などが運び込まれる。それらは米軍が契約した民間の大型貨物船で持ち込まれ、米軍施設内の店内で売られる。つまり沖縄の米軍のほか、米軍人の家族を含む関係者の生活を支える拠点が、那覇市の中心部の目と鼻の先に広がっている。
その「壁」を横目にさらに走っていると、航空機3機が姿を現した。オスプレイ(写真)だ。地元の琉球新報(以下、新報)によると、前日の6日午前に飛来して着陸したという。新報の取材に対して、在沖米海兵隊は「船舶に積み込むため」と説明したというから、「グアム」に積み込むのだろう。