溝口敦
著者のコラム一覧
溝口敦ノンフィクション作家、ジャーナリスト

1942年7月5日生まれ。早大政経卒 徳間書店、博報堂勤務を経て、フリージャーリストに。暴力団や闇の世界に深く食い込んだド迫力ルポには定評がある。『食肉の帝王』で第25回講談社ノンフィクション賞受賞、日本ジャーナリスト会議賞受賞。『暴力団』(2011年)がベストセラーに。

絆会(旧任侠山口組)の直参組長が白昼、銃撃された背景

公開日: 更新日:

 5月10日の昼、三重県伊賀市の森川病院駐車場で、5年前神戸山口組と袂を分かった絆会(旧、任侠山口組、織田絆誠会長)の直参、由仁総業(三重県名張市、組員13人)の谷奥由浩組長(54)は妊娠7カ月の夫人の診察を待つ間、車の運転席で待機していた。

 谷奥組長は窓を開け放ってたばこを吸っていたが、そのとき六代目山口組系一心会傘下三瓶組(水戸市)の組員・清水勇介(26)が近づき、直近距離から組長めがけ38口径の拳銃を発射した。

 1発目は谷奥組長の太もも、2発目はふくらはぎに当たり、3発目は組長が清水の拳銃に掴みかかったため、清水は発射したものの弾丸は組長の指の間をすり抜け、単に指に切り傷だけを与えた。4発目は組長の右上腕に当たって骨を砕き、拳銃にはまだ弾丸が入っていたとみられるが、清水はそれ以上は撃たず、返り討ちを恐れたのか、その場から脱兎(だっと)のごとく逃げ出した。

 おそらく初仕事だったのだろう。清水は近くのパチンコ店に隣接する草むらに帽子や上着を脱ぎ捨て、その様子は防犯カメラにばっちりとらえられた。さらに拳銃も近くの山林に捨てたが、これも三重県警に発見、押収された。三重県警の捜査で清水が浮上し、県警の説得で清水は茨城でも三重でもなく千葉県警に出頭した。

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