保阪正康
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保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が新書版「陰謀の日本近現代史」(朝日新聞出版)として好評発売中。

ロシアから交易を迫られた日本はロシア南下政策への対抗が急務となった

公開日: 更新日:
最上徳内像(C)HISAO NAKAMURA/a.collectionRF/アマナイメージズ/共同通信イメージズ

 ロシア人と日本との公的な接触は、寛政4年(1792)9月のことである。いわばロシアの使節ということになるが、陸軍中尉のラクスマンが幕府宛ての書簡を携えて、松前藩にやってきた。彼はかつて漂流してロシア領で保護された日本の貨物船の船頭らも連れてきていた。

 しかし松前藩は幕府…

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