【大分】1区に「甘利チルドレン」の落下傘候補も、地元は冷ややかな目
○当選圏内、△拮抗でやや優勢、▲拮抗でやや劣勢。左印は政治評論家・野上忠興氏、右印は政治ジャーナリスト・泉宏氏の予想。(前)は比例で当選。
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【大分1区】
▲▲高橋 舞子33自新
山下 魁44共新
野中 美咲25N新
△△吉良 州司63無(前)
西宮 重貴43無新
6月末、高橋が「政治の師」と仰ぐ甘利税調会長(当時)が激励に訪れると、県民から「甘利さんが自民党のお金を持ってきた。自分の選挙区も大変なのに」という声が上がった。甘利は今月24日にも大分入りするなど、かなりの力の入れようだ。
高橋の公認は表向き「公募」だが、甘利の強力な後押しがあった。米通信社記者時代、TPP担当相だった甘利に取り入り、甘利が元経産官僚の広瀬勝貞知事を高橋に紹介した。
「公明党は1区だけ推薦を出さず、高橋さんを応援しない自民党議員もいます。吉良さんは03年の知事選で広瀬知事に善戦し、支持を広げた。路線的には自民に近く、無所属で出馬した狙いは保守層を取り込んで高橋さんの票を減らせば、当選できると踏んでいるからです」(地元関係者)