適菜収
著者のコラム一覧
適菜収作家

近著に「日本人は豚になる」「ナショナリズムを理解できないバカ」など。著書40冊以上。購読者参加型メルマガ「適菜収のメールマガジン」も始動。詳細は適菜収のメールマガジンへ。

またか? “山師”小池百合子と「ファーストの会」の役割、ここぞというときは大嘘をつく

公開日: 更新日:

 小池百合子が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」の荒木千陽代表が、記者会見を開き、国政政党「ファーストの会」を設立すると発表した。

 次の衆院選で東京を中心に候補者を擁立するという。小池は「都民ファーストの会の皆さんがなにやら動いておられるということについて、わたくしは関与・関知しておりません」と繰り返したが、いつも通りの嘘だろう。

 荒木は、結党に向けて小池と相談し一緒に党名を決めたと言っている。ここで嘘をつく必要もメリットもない。要するに小池は明白に「関与・関知」してきたわけだ。

 2017年にも「(国政進出の)予定はございません」と言い、舌の根も乾かないうちに国政政党「希望の党」を立ち上げた。小池の人生を振り返ってみれば、ここぞというときは必ず大嘘をつく。言葉が軽いというより言葉の価値そのものを認めていないからだ。

 だから原発推進派なのに「脱原発」を打ち出したり、「軍事上、外交上の判断において、核武装の選択肢は十分ありうる」といった過去の発言を公式サイトから削除したりもする。基本的にはその場しのぎ。舌先三寸で世の中をけむに巻き、魑魅魍魎がはびこる政界で生き延びてきた山師である。

 前回の衆院選で野党共闘を潰したのも小池だった。民進党代表(当時)の前原誠司をそそのかし、合流を決断させた後に、民進党出身者の公認に関し「安全保障や憲法観といった根幹部分で一致することが必要最低限だ」「(政策が一致しない場合には)排除する」と発言。結果、民進党は希望、立憲民主、無所属に3分裂した。

 自民党幹部は小池と前原の“工作”を大絶賛。

「小池と前原には足を向けて寝られない。負け戦を勝つことができただけではない。最大野党の民進党を解体して野党連合を破壊し、再び自民党長期政権の道筋をつけてくれた」(「週刊ポスト」17年11月3日号)

 首相補佐官(当時)の衛藤晟一も「小池百合子さんのおかげで、民進党が真っ二つになった」と発言(2017年10月25日)。

 選挙で希望の党は惨敗したが、小池は野党候補の乱立が安倍政権を利したのは「結果として否めない」と発言(同10月22日)。よく言うよ。

 “第三極”を自称する与党の補完勢力には注意が必要だ。


◆本コラム待望の書籍化!絶賛発売中
それでもバカとは戦え」(日刊現代・講談社 1430円)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新の政治・社会記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    荻原博子さん「老後はどうにかなる…は大間違い!」人生100年時代へ8つの実践的アドバイス

    荻原博子さん「老後はどうにかなる…は大間違い!」人生100年時代へ8つの実践的アドバイス

  2. 2
    照ノ富士は全勝Vなら2300万円がっぽり…あの白鵬も苦悩した「一人横綱」の“重圧報酬”か

    照ノ富士は全勝Vなら2300万円がっぽり…あの白鵬も苦悩した「一人横綱」の“重圧報酬”か

  3. 3
    渋野日向子×テレ東イケメンアナ“お泊り愛”の行方…女子プロは「体に変化が出る」とも

    渋野日向子×テレ東イケメンアナ“お泊り愛”の行方…女子プロは「体に変化が出る」とも

  4. 4
    元阪神球団社長が明かす 新庄剛志退団騒動の一部始終「マスコミには不信感を持っています」

    元阪神球団社長が明かす 新庄剛志退団騒動の一部始終「マスコミには不信感を持っています」

  5. 5
    IOCバッハ会長の猿芝居に正体見たり 中国テニス選手の性的暴行“もみ消し”加担で五輪は死んだ

    IOCバッハ会長の猿芝居に正体見たり 中国テニス選手の性的暴行“もみ消し”加担で五輪は死んだ

もっと見る

  1. 6
    木下優樹菜はただの“おしゃべりタレント” 芸能界での「夢よ、もう一度」は通用しない

    木下優樹菜はただの“おしゃべりタレント” 芸能界での「夢よ、もう一度」は通用しない

  2. 7
    森永卓郎さんが提唱する生活防衛術「楽しい老後にしたいなら月13万円で生活設計を」

    森永卓郎さんが提唱する生活防衛術「楽しい老後にしたいなら月13万円で生活設計を」

  3. 8
    森七菜が22年1月期ドラマのヒロインに? アンチを黙らせる「復活の条件」

    森七菜が22年1月期ドラマのヒロインに? アンチを黙らせる「復活の条件」

  4. 9
    維新の「人材難」は“紅白戦の立憲”よりお寒い!代表選すら開けず、松井市長続投待望論まで浮上

    維新の「人材難」は“紅白戦の立憲”よりお寒い!代表選すら開けず、松井市長続投待望論まで浮上

  5. 10
    度重なるトラブル…松山英樹の「マナーの悪さ」海外でも評判に

    度重なるトラブル…松山英樹の「マナーの悪さ」海外でも評判に