韓国で女性を狙った凶悪事件が多発 24時間監視されても止まらない性犯罪者
韓国ソウルの東大門は“眠らない街”といわれている。夜8時以降にオープンする市場もあり、遅い時間になっても街の賑わいは続く。そんな繁華街にいると忘れてしまいがちだが、韓国では女性を狙った凶悪事件が驚くほど多い。人口10万人あたりの性犯罪率は2000年が14.9件だったのに対し、コロナ拡大前の19年には61.9件にまで急増した。強姦の認知件数が10万人あたり1.5(16年)の日本はもちろん、他のアジアの諸国と比較してもトップクラスの悪さだ。
「パラサイト」のポン・ジュノ監督によって映画化された「殺人の追憶」(03年)は80年代に起きた華城(ファソン)連続殺人事件を描いている。この事件では5年もの間に10人の女性が強姦され、殺害された。03年の連続殺人事件も20人の女性が殺害され、犯人のユ・ヨンチョルは死刑が確定した。
9月24日から日本で公開中の韓国映画「殺人鬼から逃げる夜」にも連続殺人鬼が登場し、聴覚に障害のある女性が命を狙われる。犯人の執拗な行動は「殺人はやめられない」と言った殺人犯のユ・ヨンチョルを彷彿とさせる。