六代目山口組ナンバー2に“ケンカを売った”京都の有名人 そして弘道会壊滅に動く愛知県警
愛知県警中署は9月15日、山口組弘道会系組長の佐竹憲治容疑者(52歳)ら2人を逮捕した。京都の料亭の所有権移転をめぐり、会社役員の20代男性に「おれはヤクザだから殺すのが仕事だ。裁判を取り下げろ」と裁判所への申し立てを取り下げるよう脅したとされる。
京都の会社役員への事件でなぜ、愛知県警が動いたのか。また、一般の会社員がいまや日本最大の暴力団とも呼ばれるようになった弘道会に喧嘩を売るような告発をなぜできたのか。事情に詳しい人物が次のように説明する。
■高山組に喧嘩を売った男
「佐竹容疑者を告発したのは、安田英全(英伝)氏という京都では有名な男性です。もう80歳くらいかな。許永中や高山登久太郎(会津小鉄会四代目会長)とも仕事をしてきた、ヤクザとの付き合いも多い人物。私は安田氏は宅見勝(五代目山口組若頭)の紹介で2、3回くらい会いました。安田氏は自分が表に出れんから息子に会社の代表をやらせていた。5億円ともいわれている今回の京都の物件で佐竹容疑者たちと取引して所有権を移転したら、佐竹容疑者が手付金の1800万円しか支払わんかったそうです。権利を移転したら金を払わないというヤクザの手口ですな。それで安田氏側が裁判所に所有権移転の仮差し止めをしたところ、佐竹容疑者が安田氏を呼び出し、同行してきた息子をこっぴどく脅したそうだ。それで安田氏は頭にきて、京都府警に告発したんだが相手にされず、大阪府警に持っていったが、そこでも相手にされなかった。そうこうしたら愛知県警が話を聞かせてくれときたそうだ」