誰が見ても“安倍麻生傀儡” 岸田新政権の裏側と今後<上>

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大メディアは大ウソ報道、ワルたちが跋扈し派閥の論理で決まった総選挙

 ふたを開けてみれば、一番つまらない候補が新総裁に選ばれた。

 2週間もバカ騒ぎが続いた自民党の総裁選は、事前の予想通り、岸田文雄前政調会長(64)と河野太郎行革担当相(58)との“決選投票”となり、<岸田257票vs河野170票>と大差をつけて岸田が圧勝した。

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 それでも1回目の投票には、どよめきが起こった。事前の予想に反し、岸田が1位になったからだ。よほど嫌われていたのか、河野が獲得した議員票は予想以上に少なかった。100票は堅いと見積もられていたが、獲得したのはわずか86票と、岸田の146票はもちろん、高市早苗前総務相(60)の114票にも及ばなかった。

「議員票が土壇場で大きく動いた。岸田さんは陣営の票読み通りで、増減がなかった。それに対して河野さんは、125票は取るとみられていたのに40票近くも減らしている。そのうち約25票が高市さんに行き、約15票が野田さんに流れた計算です。この40票の目減りは決定的だった。相当な切り崩しがあったのは間違いないでしょう。1回目の投票で河野さんは、党員票の44%を獲得しているのに、議員票は22%。“永田町の論理”が優先されたのでしょうが、党員票と議員票の乖離も相当なものです」(自民党関係者)

 大新聞テレビは、今度の総裁選を「派閥の縛りが利かない」「自主投票になる」「衆院選が近いから国民人気の高い候補が選ばれる」などと、シタリ顔で報じていたが、すべて大ウソだった。いつもの総裁選と同じように、長老が跋扈し、派閥の論理で決まったのが実態である。議員による自由投票だったら、党員の支持が低く、国民人気もない岸田が新総裁に選ばれるはずがない。

 特に目立ったのが、安倍前首相による中堅・若手議員への“圧力”だった。たとえば最新号の「週刊文春」によると、“河野支持”を打ち出していた柴山昌彦前文科相に電話をかけ、「河野には石破がつく。大丈夫なのか? この先、選挙もあるんだ」と、恫喝とも取られかねない言葉を投げつけていたという。圧力が効いたのか、柴山は河野の推薦人に名を連ねるとみられていたのに、名簿に名前はなかった。

 政治評論家の有馬晴海氏がこう言う。

「表向き、各派閥は“自主投票”としていましたが、派閥幹部の意向に従って動いていたのが実態です。“勝ち馬”に乗ろうと、細田派、麻生派、竹下派、さらに情勢を見ていた二階派まで最後には岸田支持で固まった。二階幹事長と岸田前政調会長は対立していましたが、安倍前首相が“仲介”し、27日に手打ちしたという情報も流れています。1回目の投票で河野さんの議員票が極端に少なかったのは、派閥の縛りもあったはずです」

 典型的な旧態依然の総裁選で誕生したのが岸田新総裁である。

しぶとく生き残った安倍・麻生と操り人形首相の今後

 岸田勝利の裏で蠢いていたのが「2A」と称される安倍と麻生財務相だ。キングメーカー気取りの2人が描いたのは「1回目の投票で河野の過半数獲得を阻止。決選投票で岸田、高市両陣営に連合を組ませ、河野の得票を上回る」とのシナリオ。狙い通りの展開に安倍は喜びを隠そうともしない。投開票後、自ら陣頭指揮を執った高市陣営の会合で「多くの自民党支持者が自民党の元に戻ってきてくれた」と破顔一笑だった。

 総裁選中も安倍はなりふり構わず“直電作戦”。若手議員の携帯に直接電話をかけ「高市さんを応援して欲しい」「でないと衆院選での応援は難しい」と半ば脅迫し、衆院選直前に安倍を敵に回したくない若手を震え上がらせた。予想を超える河野の惨敗を受け、高市陣営の稲田元防衛相は日刊ゲンダイに「(安倍直電の影響が)なかったとは言えない」と打ち明けた。

 安倍の謀略に「勝ち目ナシ」と悟ったのか、会場のホテルに集まってきた河野陣営は投票前から“お通夜”状態。いち早く到着した河野は仏頂面を浮かべ、続いた進次郎も硬い表情のまま足早に会場入り。陣営関係者も一様に「手応えナシ」「もう無理でしょ」と嘆息し、ニコニコしていた岸田・高市両陣営とは対照的だった。しぶとく生き残りを図った「2A」の強力な後ろ盾で勝たせてもらった岸田は今後、操り人形として働くことになる。

「安倍、麻生両氏は新政権の人事や政策決定にも手を突っ込んでくるはず。岸田氏も2人の顔色をうかがい続けるようだと、約9年に及ぶ安倍路線の継続は必至。29日の会見でも、岸田氏は安倍氏の“急所”である森友問題の再調査を再び否定した。結局、2Aの都合で傀儡政権が誕生するだけなら、菅首相の不出馬表明以降、約1カ月の政策論争は無意味です」(政治評論家・本澤二郎氏)

 安倍と麻生の高笑いはしばらく続きそうだ。

次は【岸田勝因は「担ぎやすさ」と「消去法」早くも飛び交う短命説

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