六代目山口組に復縁した山健組に課せられていること
当初は神戸山口組の傘下だった山健組(中田浩司組長)が六代目山口組に復縁し、22日、山健組の幹部が高山清司若頭に面会、六代目入りの正式承認をもらった。
もともと中田組長は2018年5月に山健組を継いだ後、弘道会の中野寿城・前若頭と兄弟分であることから、その縁で六代目山口組に戻ろうと模索していた。今回、中田組長は収監中でありながら、弁護士を通じ、晴れて復縁がなったわけだ。
一説に中田組長が率いる山健組は組員700人、神戸山口組に残留する山健組は500人といわれるが、実際は両派とも大幅な水増しで、せいぜい100~150人ぐらいが実数という見立てもある。
その正否はさておき、最盛期には傘下7000人、「山健組にあらざれば山口組にあらず」とまでいわれた勢力が見る影もないほど痩せ細った。山健組の暴力面の「声望」はまだまだ高いようだが、果たして実戦でどこまで成果を上げられるか、心もとない感じもする。
山健組を迎え入れた六代目山口組としては当然、戦力として期待している。勢力は小さくともやれることはある、と。