高野孟
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高野孟ジャーナリスト

1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。

「野党連合政権」を明瞭に打ち出せない立憲民主党の限界

公開日: 更新日:

 7月4日に投開票された東京都議会選挙で一つの注目点は、共産と立憲民主の候補者調整、選挙協力がどれほど功を奏したのかにあった。それ次第で、秋までに必ず行われる衆議院選挙で全国規模で立憲・共産を軸とした野党共闘が実現するかどうかを占うことができるからだ。そこで立憲サイドの選挙実務に詳しい筋に「本当のところどうだったの?」と聞くと、「うーん、それほどうまくいっておらず、これで衆院選への展望が開けたとはとても言えない」と言う。

 それでも、4年前の前回都議選は都民ファーストの爆風に遭って民進党として38万6000票で5議席だったのに対し、今回は立憲民主党として57万3000票で、3倍増の15議席。共産も19議席維持で、まずまずの成功だったのではないのか? 

「いや、それがですね」と言う彼の、以下はプロ筋としての解説。

 第1に、立憲は確かに票を増やしているように見えるが、選挙協力で共産支持層の票が流入したであろうと思われる分を差し引くと、自前の票はほとんど増えていない。菅政権の混迷で有利な条件がいくらでもあるというのに、それが立憲への風となって吹くことがなかった。第2に、共産支持層は協力相手の立憲に真面目に投票してくれたことがうかがえるが、立憲支持層が共産にちゃんと入れたかどうかが怪しい。というか、そもそも立憲支持層なんて本当にいるのか。

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