立岩陽一郎
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立岩陽一郎ジャーナリスト

ジャーナリスト。1967年生まれ。91年、一橋大学卒業後、NHK入局。テヘラン特派員、社会部記者、国際放送局デスクなどを経て、2016年12月に退職。現在は調査報道を専門とする認定NPO運営「INFACT」編集長。毎日放送「よんチャンTV」、フジテレビ「めざまし8」出演中。

日本のリーダーに「他策なかりしを信ぜむと欲す」の気概はあるのか

公開日: 更新日:

 私の手元にある2つの文書。いずれも7月8日に政府が出した「事務連絡」。ひとつは、内閣官房が金融機関への「命令の遵守」の働きかけを「各府省庁」に求めるもの、もうひとつは、「酒類販売事業者」に対して、「要請等に応じない」飲食店との「酒類の取引を停止するよう」求めるものだ。酒税を管轄する国税庁による。

 休業要請などに応じない飲食店への圧力を強めるというもので、山尾志桜里議員(国民)が政府に求めて開示させた。いずれも法的根拠の不明確な要請だ。文書が開示されるとメディアも報じて批判が強まり、翌日には撤回に追い込まれたことは既に書くまでもないだろう。国会閉会中だが内閣委員会が開かれ、西村康稔担当大臣が陳謝している。

■「知ったこっちゃない」

 一方、菅総理は「要請の具体的な内容について、議論したことはありません」。国税庁を外局に持つ財務省のトップである麻生大臣は、「放っておけと言った」と言い放った。麻生大臣風な表現をすれば2人とも、「知ったこっちゃない」ということだろう。

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