暴力団も「なぜ?」と不思議がる検察の弘道会への対応
一昨年の3月、横浜のラーメン店で稲川会系の組長と幹部4人が、六代目山口組系小西一家幹部(当時36)の胸や首などを刺し、殺害したとして今年6月、神奈川県警は出頭してきた稲川会の5人を逮捕した。組長は「自分が刺した」と供述したが、7月15日、横浜地検はなぜか理由を明かさないまま、全員を不起訴処分にした。
このニュースに接して「なぜ不起訴?」と小首をかしげる向きは多いだろう。暴力団関係者も同じだ。で、こんな見立ても出るほどだ。
中立系団体の幹部が言う。
「まるで根拠などない話かと思いますが、我々の間では検察の首脳が六代目山口組の高山若頭に金玉を握られたという噂が飛び交ってます。億というカネを握らせたか、下半身スキャンダルを掴んだか。横浜のラーメン屋の話は被害者が六代目山口組側で、加害者でないので逆ですが、最近、めったやたら六代目山口組、なかでも弘道会側が不起訴になるケースが多い。あるいは単独犯として処理され、共犯者がパクられない。高山若頭の出所後、顕著になった傾向らしく、検察も今春これに気づき、新人事でいくぶん手直ししたとか。今回の稲川会側不起訴はそのせいかもしれない。検察の罪滅ぼしだ」