低調な党首討論 菅首相はぐらかし思い出演説のドッチラケ
結局、具体策は何も答えなかった。
9日、菅首相が初めて臨んだ党首討論。7月の東京都議選や秋までにある衆院選に向けたヤマ場になるはずで、開催自体が約2年ぶりということもあり注目を集めたが、ドッチラケに終わった。
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まず、立憲民主党の枝野代表から五輪開催について問われた菅首相は、「安心・安全のための対策を行う」とお決まりの文句を言った後、「私、オリンピックについて聞かれるわけですけども、57年前の東京オリンピック大会は高校生でした」と突然、1964年東京五輪の思い出を語り始めた。それが約5分間にわたって続いたのだ。
「たとえば東洋の魔女といわれたバレーの選手。回転レシーブちゅうのがありました」「底知れない人間の能力というものを感じました」「マラソンのアベベ選手も記憶に残っています」「オランダのヘーシンク選手(柔道)はずっと忘れることができません」――。