菅首相の“スガ化”さらに加速!書面質問に「スガ答弁」回答

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 緊急事態宣言の再延長決定後に開かれた5月28日の首相会見。抽選で当たって参加した日刊ゲンダイの記者は、例によって指名されなかったが、当日、書面で質問を送ると、1週間も待たされた上に肝心なことには答えない。「スガ答弁」は一段とヒドくなっている――今月4日の回答はそんな内容だ。

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 会見5日前のNHK日曜討論で加藤官房長官は「インド株の国内発見例は今のところそれほど多くない」と甘い認識を示していた。改めて菅首相に「同様の認識か」と問うと〈5月24日時点で、国立感染症研究所において国内45例、検疫190例が確認されており、感染状況を注視している〉と的外れの回答だ。発見例が多いかどうかの認識を聞いているのに、「注視」では話にならない。 さらに、インド株の早期発見体制確立に向けた具体的な中身とスケジュールを尋ねてみた。

 スクリーニング検査は〈5月28日より、民間検査機関で開始〉、監視体制は〈ゲノム解析による強化〉、水際対策は〈指定する期間・宿泊施設での待機の対象とする〉など「中身」は示したものの、肝心の「体制の確立時期」は答えない。

 記者が最も聞きたかったのは、繰り返す失敗に対する政治責任だ。もし、再延長期限の6月20日に解除できなかったら、3度目の宣言だけでも3度目の失敗だ。解除できない場合の進退を問うと、〈政府としては、引き続き、変異株への対策を強化してまいります〉と変異株対応に触れるだけ。政治責任については完全スルーだった。

 菅は「国民から見て当たり前のことをする」と再三語ってきた。失敗続きの責任者が引き続き先頭に立つことに“当たり前の疑問”を抱く国民は少なくないのに、バカにしているのか。あるいは言い訳が見つからなかったのか。

 目に余る首相自身の「スガ化」。コロナ収束に政治生命をかける覚悟はサラサラないようだ。

首相会見の質問と回答全文

【日刊ゲンダイの質問】

 すでに、市中で感染経路不明のインド株が見つかっているのに、5月23日のNHK日曜討論で加藤官房長官は「インド株は水際ではかなり確認されてますけど、国内の発見例は今のところそれほど多くない状況だ」と甘い認識を示しました。放送から、数日経過していますが、現時点で菅首相も同じ認識ですか。

 また、同番組で加藤氏は「徹底的に検査をし、インド株を早くに発見できる体制をつくっていく」と意欲を見せました。放送から、数日経過していますが、今のところ、早期発見のためのインド株の簡易検査はほとんど行われていません。いつになったら、加藤氏が言う「早くに発見できる体制」ができるのか、具体的な体制の中身、スケジュールを教えてください。

 こんな調子では、英国株の蔓延を許したように、インド株を大流行させかねません。菅首相は今日の会見で、「先頭に立ってやり遂げる」と決意を表明しました。今回、緊急事態宣言を再延長しましたが、この先、インド株の蔓延を許すなどうまくいかなければ、3度失敗したことになります。民間なら、3度失敗した人に、さらに担ってもらう〝寛容な会社〟はほぼないでしょう。もし、6月20日に解除できない場合、引き続き先頭に立つつもりなのでしょうか。6月20日に解除できなければ、自ら総理の座を辞し、ほかの人に担ってもらう方が、国民の健康に寄与すると思いますが、いかかがでしょうか。

【首相回答】

○B.1.617系統の変異株(デルタ株等)については、5月24日時点で、国立感染症研究所において国内45例、検疫190例が確認されており、感染状況を注視しているところです。

※デルタ株等:従来、「インドで最初に検出された変異株」と呼称していたもの。

○変異株への対策については、先般、専門家より、特にB.1.1.7系統の変異株(アルファ株)等の割合が極めて高い地域では、従来の監視体制を見直し、あらゆる変異を見つけられるゲノム解析の監視体制に重点を置くべきとの提言をいただいたところです。

※アルファ株:従来、「英国で最初に検出された変異株」と呼称していたもの。

○こうした提言等を踏まえ、ゲノム解析による監視体制の強化を進めています。

○また、特に、B.1.617系統の変異株(デルタ株等)への監視体制を強化するため、同変異株のスクリーニング検査についても、国立感染症研究所と民間検査機関との間で技術的な課題等について調整を進め、5月28日より、民間検査機関で開始したところです。○さらに、水際対策ではB.1.617系統の変異株(デルタ株等)などについて、強い危機感を持って対応に当たっており、指定する期間・宿泊施設での待機の対象とするなど、機動的に対策を強化してきています。

○政府としては、引き続き、変異株への対策を強化してまいります。

(取材・文=生田修平/日刊ゲンダイ)

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