高野孟
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高野孟ジャーナリスト

1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。

日本復帰50年の大きな節目を前に「オール沖縄」の動向は

公開日: 更新日:

 久しぶりに沖縄を訪れ、来年の沖縄の日本復帰50年という大きな節目に行われる県知事選を中心とする情勢について、山城博治沖縄平和運動センター議長、前泊博盛沖縄国際大学教授と鼎談した。結論を先に言うと、2年8カ月前に急逝した翁長雄志前知事の後を継いだ玉城デニー知事の存在感が極めて薄く、このままだと、いわゆる「オール沖縄」勢力が来年、自動的に彼を支持して再選を目指すことにはならないかもしれない、ということである。

 これには気の毒な一面もあって、その2年8カ月の約半分はコロナ禍への緊急対応に費やされた。こういう事態では、行政実務に長けた県庁官僚の言うなりに振る舞わなければならないので、余計に独自色を出すのは難しい。しかし、「オール沖縄」側が悩んでいるのはそこではない。結局、玉城は1期目を通じて、オスプレイ配備撤回、普天間基地の閉鎖と辺野古への移設反対の公約に関して、半歩たりとも前に進むことができそうにないばかりか、那覇軍港の代替となる新軍港の浦添市での建設を容認し、また南西諸島全体で着々と進む自衛隊基地の拡充を事実上黙認するなどして、むしろ県全体としての米軍・自衛隊の基地負担を増大させつつあることである。

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