高野孟
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高野孟ジャーナリスト

1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。

日米が結束し“中国の脅威”との軍事的な対決路線を煽る不毛

公開日: 更新日:

 菅義偉首相が訪米し、バイデン大統領と「自由で開かれたインド太平洋の実現」で一致した。これは誰が見ても中国に対する軍事的包囲網の企てで、実体的には米日豪印の4本柱に加えてASEANや欧州主要国まで味方にし、「民主主義」大連合の力を結集して「専制主義」中国の野望を打ち砕こうというわけである。

 その最大の焦点は台湾海峡問題で、米インド太平洋軍のデービッドソン司令官が3月の米議会証言で「6年以内に中国が台湾に侵攻する可能性がある」と述べたように、バイデン政権はいざとなれば軍事介入をしてでも台湾の民主主義を守る覚悟を固めているようである。

 そうなると、安保法制で米国に対する集団的自衛権の発動を部分解禁した日本は必然的に、何らかの形で自衛隊を台湾の戦場に送らざるを得なくなる。菅はそこまで踏み込んで約束し、そのいわば見返りとして、尖閣に中国が手を出すようなことがあれば米軍が日米安保条約に基づいて日本に対する集団的自衛権を発動して助けてくれるよう要請したものとみられている。

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