広島再選挙は野党系リード 菅官邸「負けたら岸田のせい」
今後の政局を占う試金石となるのが4月25日に行われる3つの国政選挙。衆院北海道2区と参院長野の補選、参院広島の再選挙だが、自民惨敗のムードが漂っている。
中でも自民関係者を慌てさせているのが、大規模買収事件で有罪が確定した河井案里元議員の当選無効に伴う参院広島選挙区の再選挙の情勢だ。
毎日新聞デジタル版によると、社会調査研究センターが10日に広島県内の有権者を対象に行った電話世論調査で野党推薦の新人がリード。自民党が擁立した元経産官僚が追う展開になっているという。19年の参院選で河井案里に投票したと答えた保守層の2割近くが野党系に流れている。
「保守王国の広島でこの結果は衝撃的です。回答者の3割が態度未定なので、投票日までに情勢が変わる可能性もありますが、野党は候補者がなかなか決まらず大きく出遅れていた。それが、8日の告示後あっという間に追い抜かれていたわけで、自民党広島県連の焦りは相当なものがあります」(地元テレビ記者)
■総裁選のライバル潰しに利用