官邸で“派閥”会合 菅の側近「坂井官房副長官」は評判最悪
首相官邸で菅首相を支持するグループの会合を開いた坂井学官房副長官が総スカンだ。
当選4回以下の無派閥議員でつくる「ガネーシャの会」は4月1日、木曜定例の昼食会合を官邸で開催、坂井氏を含む13人が参加した。問題は、新型コロナ対策で政府が大人数の会食を控えるよう国民に呼び掛けている中での会食ということ以上に、「官邸」という公務の場に“派閥”のような政治活動を持ち込んだこと。自民党内からは「官邸は神聖な場だ。私の政治活動で聞いたことがない」(佐藤総務会長)と厳しい批判が飛び、野党からは「官邸で行う合理的な理由はない。当然辞めるべきだ」(立憲民主党の枝野代表)と辞任要求が出ている。
「自民党内でも誰も坂井副長官を擁護する人がいない。珍しいことです。まあ、仕方ないですね。坂井氏は評判が最悪。官房副長官の仕事は官邸と党のパイプ役で、毎朝、国対(国会対策委員会)に顔を出して報告するのですが、きちんとした説明や根回しができず、国対で怒られてばかり。今回問題となった会食についても、突然、記者にブリーフを始めたと思ったら、『何が問題なのか』とブチ切れて火に油を注ぐ始末。2日の衆院内閣委員会では、記者の質問の趣旨が曖昧だったので問い返しただけだと弁明していましたが、プライドが高いのか非を認められないタイプです」(官邸関係者)