“裏街道一筋”だった森喜朗氏 誰が国際舞台に押し出したか

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 森喜朗内閣は2000年4月に誕生し、1年そこそこの短命で終わった。そもそも、内閣誕生のいきさつが怪しかった。

 4月1日の夜、小渕首相(当時)が官邸で倒れたという噂が飛んだ。その後の首相関連の情報には、疑惑がつきまとう。

 首相は救急車で入院したのに、青木官房長官は普通車で運ばれ、会話もできると発表した。医者の口も封じたので、断定できないが、4月2日には、脳梗塞による昏睡状態だったようだ。全体像が見えてきたのは4月3日になってからである。倒れてから30時間もの権力の空白があった。

 この間、当時の自民党実力者5人(青木、野中広務、村上正邦、亀井静香、森喜朗)は、何をやっていたか? 次の首相や大臣をだれにするか、派閥の利権をどうするか等々、アフター小渕の利害調整に没頭していたのである。ドサクサ紛れに、党内選挙など形式上の手続きは省略できる。まさに、密室政治、談合政治の条件が充実していた。

 この手法は今回の五輪組織委会長交代劇にも十分に発揮された。森は、不適切発言で在位が危うくなるや、自分の権力を守ってくれそうなサッカー界のドン・川淵に、極秘裏に後継を託した。

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