立岩陽一郎
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立岩陽一郎ジャーナリスト

NPOメディア「InFact」編集長、大阪芸大短期大学部客員教授。NHKでテヘラン特派員、社会部記者、国際放送局デスクなどを経て現職。日刊ゲンダイ本紙コラムを書籍化した「ファクトチェック・ニッポン 安倍政権の7年8カ月を風化させない真実」発売中。毎日放送「よんチャンTV」、フジテレビ「めざまし8」に出演中。

杉尾氏の質問に時間稼ぎ答弁 優秀な官僚はトップと同質化

公開日: 更新日:

 年が明けてすぐに国会に向かった。人の出入りもなく、周囲も静かなのは、この国権の最高機関が1月17日まで閉会だからだ。しかし国会が全く動いていないわけではない。NHKで中継されてはいないが、時折、閉会中審査が開かれている。

 1月14日には、参議院内閣委員会で唖然とする質疑があったので書いておく。ここで、立憲民主党の杉尾秀哉議員が新型コロナで死亡した羽田雄一郎議員の状況から現状の検査の状況に疑問を呈した。羽田議員は、12月23日に接触者から「陽性になった」との連絡を受けすぐにPCR検査を受けようと思ったが受けられず、結局、27日まで待たされ、その検査に向かう途中で容体が急変して病院で死亡した。杉尾議員は「すぐに検査を受けられればこんなことにならなかった」と、検査体制が十分でない状況を厚労省に問うた。

 これに対して審議官が「限られた情報の中で個別の事案についてお答えすることはできません」と言い出したから驚いた。別に杉尾議員は個別のことを質問したわけではない。検査体制の拡充が不十分だから救える命が救えていないのではないかと問うているだけだ。審議官は、「一日あたりの検査能力は4月の段階では1万件でありましたものが、直近では12万件に拡充されている」と資料を読みながら説明。ここで杉尾議員の言葉が怒りで震えるのが感じられた。

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