傲岸で不遜な安倍前首相の答弁 質問には答えず単に自慢話
「桜を見る会」に招待された安倍晋三後援会関係者の前夜祭の費用を安倍事務所が補填していた事実が明らかになったので、安倍前首相は、衆参両院の議院運営委員会に出席して、過去の国会答弁の誤りを認め、謝罪した。
その際に、前夜祭の経費を安倍代議士側が補填したということは、自分の金で自分の選挙区の有権者を「もてなした」以上、公選法違反の「寄付(利益供与)」ではないか? と野党議員が問うたところ、安倍代議士の答弁は次のものであった。
いわく、「私は、何か利益を供与して当選しなければならない立場では全くない。自分の選挙のことは考えない状況にならないとそもそも自民党総裁にはなれない。私もこれまで9回選挙を戦ったが、常に圧倒的な勝利を与えられている」。
この事実を報道で知った時、私は、正直、「安倍代議士は頭がおかしくなったのか!?」と疑った。
まず、これは、「いかなる名義をもってするかを問わず」と公選法で絶対的に禁止されている(199条の2)「寄付(選挙区内での利益供与)」(179条)をしたことを確認されたのであって、同法で別に禁じられている「買収(当選を得る目的で有権者に利益を供与)」(221条)をしたかと問われたわけではない。