適菜収
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適菜収作家

近著に「ニッポンを蝕む全体主義」「日本人は豚になる」「思想の免疫力」(評論家・中野剛志氏との対談)など、著書45冊以上。「適菜収のメールマガジン」も始動。詳細は適菜収のメールマガジンへ。本紙連載が書籍化「それでもバカとは戦え」好評発売中

日本再生の道は「保守系=バカ」の定義を正常に戻すこと

公開日: 更新日:

 戦後の思考停止、知的劣化、人心の荒廃……。あらゆる負の側面が生み出したのが、安倍政権だった。そしてこれを支えてきたのが腐り果てたメディアであり、それに感化された卑劣で薄汚い精神の奴隷たちだった。さらには連中は「保守」を自称するようになる。

 先日、化粧品販売大手DHC会長の吉田嘉明が、自社の公式ウェブサイトで競合するサントリー関連会社に触れ、根拠を示さないまま〈サントリーのCMに起用されているタレントはどういうわけかほぼ全員がコリアン系の日本人です。そのためネットではチョントリーと揶揄されているようです。DHCは起用タレントをはじめ、すべてが純粋な日本企業です〉とヘイトスピーチを垂れ流した。

 DHCといえば、関連会社の「DHCテレビジョン」が「真相深入り!虎ノ門ニュース」や「ニュース女子」といった低俗なネトウヨ番組をつくっていることで知られているが、いくつかのメディアはこれを「保守系番組」と紹介していた。

 要するに「保守系=バカ」ということになってしまっている。現状、バカが保守を自称しているのだからそうなるのも仕方がないところがあるが、本来、政治的スタンスとしての保守とは近代の理想が暴走することに警戒を示す知的で冷静な態度のことである。復古という形をとる右翼とは異なり、近代の内部において思考停止を戒める姿勢のことである。よって、近代の正確な理解がないところに保守は成り立たない。

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