自民党下野の麻生政権に酷似 菅首相取り巻く3つのジンクス
支持率急落で国民から見放されつつある菅政権が、「12年前の麻生太郎政権に似てきた」と言われる。不吉なジンクスも重なって、永田町では自民党下野の可能性までささやかれ始めた。
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麻生氏も菅首相も内閣発足時は高支持率を得ていた。その時が解散に打って出る最大のチャンスだったが、自らの人気を過信したのか、それぞれリーマン・ショックと新型コロナウイルスの危機対応を理由に衆院解散を見送り、あっという間に無能ぶりを露呈して支持率は急落。連日のバー通いや高級レストラン会食で、国民感情の反発を招いたところもソックリだ。
麻生氏は2009年の総選挙でボロ負けし、民主党政権が誕生したが、自民党の下野は米国と連動しているというジンクスがある。
政権交代が起きた09年は、米国で民主党のオバマ政権が誕生。自民党が初めて下野したのも、米国で民主党のクリントン政権が誕生した1993年だった。日本は細川政権だ。
そして来年1月、米国で民主党のバイデン政権が誕生する。くしくも日本の解散・総選挙も行われることが確定している。米国で民主党政権が誕生すると自民党は下野というジンクスは、再び現実になるのか。
ジンクスで言えば、「日本で五輪開催の年は必ず首相が交代する」というものもある。東京五輪が予定されていた今年、1強状態だった安倍前首相がまさかの退陣。政界では「五輪の呪い」なんて言われたものだ。五輪が延期になった来年にも当てはまったら不気味である。