「桜」前夜祭の補填分は金庫から現金払い 世論批判恐れて
「桜を見る会」前夜祭の費用補填問題で、安倍前首相側が補填分を現金で支払っていた。17日の産経新聞が1面で報じた。
現金決済は、記録に残る口座振り込みよりも、外部の税理士らが務める監査人が、収支の有無を確認しにくい。安倍事務所の関係者は、政治資金収支報告書の不記載発覚を逃れる意図を否定しているようだ。
記事によると、参加者の会費は当日中にホテル側に渡し、補填分は後日、議員会館にある安倍事務所の金庫から、集金に訪れたホテル担当者に現金で支払うなどしていたという。
現金支払いが始まったのは2014年。当時の小渕優子経産相が、後援会の観劇代などの実費と報告書の記載との巨額のズレが発覚、辞任した時期と重なる。
産経は「安倍氏までもが後援会絡みの政治資金問題が発覚してはまずい」「世論の批判を恐れて秘書が内々に処理してしまったのではないか」と、ある自民党関係者のコメントを伝えた。