元会長がスガ答弁に“物言い”だ。日本学術会議の大西隆・元会長が9日の野党合同ヒアリングに出席。2017年に人事を事前調整していたとの菅首相の国会答弁に対し、当時、官邸を訪問したものの、「選考過程の説明だった」と訴え、「事前調整」には当たらないとの認識を示した。
大西氏は「『調整』と言うと、歩み寄る、修正するイメージがある。そうではなく、(会議が推薦を)実質的に決めた名簿の説明をした」と反論した。
「一部の大学に偏っている」という会員構成の偏重に関する菅答弁にも、「懸念を表明されたことはない。『ずっと問題認識を持っていた』と言われても、にわかに『そうですか』とは言いがたい」と強調した。