菅政権に大打撃!「都構想」否決は自公維“蜜月”崩壊の序章
大阪市民が2度目の「ノー」を突き付けた。大阪維新の会がゴリ押ししてきた「大阪都構想」の賛否を問う住民投票は1日、反対多数で決着。これで維新が勢いを失うのは間違いない。維新と“蜜月”だった菅政権も大打撃だ。
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大阪維新の会代表の松井一郎大阪市長は、大勢判明後の会見で「(市民が)悩みに悩むような問題を提起できたことは政治家冥利に尽きる」などと敗戦の弁を垂れた。己の進退を懸けた住民投票は、なりふり構わぬ総力戦だった。
投票日前日の31日、大阪市内を訪れた日刊ゲンダイ記者が目の当たりにしたのは、反対派の説明を「デマ」とコキ下ろす維新陣営の街宣車だ。アメリカ村の三角公園前での「まちかど説明会」でも、吉村洋文府知事と松井市長は「反対派がガンガン、デマを広げている」と強調。公園内に集まった約500人の聴衆の最前列では、「吉村ファン」とおぼしき女性支持者らが何度も手を振っていた。