<7>小池氏が生みの親・都民ファは次期都議選で全滅か
「やってます感」の演出に余念のない小池知事をしっかり支えているのが、都議会与党である。
3年前の都議選で圧勝した「都民ファーストの会」(都F)を軸に、ちゃっかり公明党が相乗り。小池都政の基盤は磐石のように見える。加えて、今年7月の都知事選では都議会自民党が実質的に小池支持に回った。小池知事が自民党にすり寄ったのだが、市場移転問題で舌鋒鋭く小池知事を攻め立てていた山﨑一輝都議は幹事長に就任した途端、手のひらを返すように小池知事との協調路線を公言した。
もはや小池都政2期目に死角なし――と思ったら大きな間違いである。知事自身が立ち上げた都Fがダッチロール状態に突入しているからだ。
もともと、都Fは急ごしらえの寄せ集め軍団だ。小池知事の人気に便乗して都議の地位をゲットした素人集団と、都議選で生き残るために恥も外聞もなく鞍替えを図った旧民主党系などの職業政治家たち。問題なのは主に前者の方々である。