安倍首相の持病悪化が招いた肝心コロナ対策の“機能不全”
日増しに強まっている安倍首相の健康不安説。その払拭のためか、安倍首相は28日夕方、約70日ぶりに官邸で会見する。現在の体調や、延期もウワサされる秋の自民党役員人事・内閣改造などについて考えを示す。ようやく、説明の場に出てくるが、野党が再三要求する予算委員会出席は相変わらず拒否。安倍首相の持病悪化による“トップ不在”のせいで、肝心の新型コロナウイルス対策はフン詰まり状態だ。
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野党が憲法第53条の規定に基づき、臨時国会の召集を求めてから約1カ月。安倍政権はまったく開く気ナシだ。
「予算案や法律案が今のところないので、国会を開催する状況ではない」(森山裕国対委員長)などと屁理屈をコネ回し、サボタージュを決め込んでいる。
現状、週1回ペースで閉会中審査が開かれているとはいえ、目新しいコロナ対策は出てこない。安倍首相は今こそ、首相在職歴代最長の名に恥じぬよう“リーダーシップ”を発揮すべきなのに、満身創痍だ。野党が要求している来月2日の衆院予算委員会集中審議への出席をかたくなに拒否。トップ不在の続く政府は、安倍首相がアピールしてきた「決められる政治」とは真逆の状態。もはや機能不全と言っても過言ではない。