小池都知事の次なる敵は…新宿・歌舞伎町“殲滅”の危うさ
敵は歌舞伎町にあり――。4日も新たに28人の感染者が確認された東京都。4日連続の2ケタに警戒感が高まる中、小池知事は「夜の街」ばかりをやり玉に挙げる。東京アラート発動後、特に新規感染者が多いとして「新宿周辺の繁華街」を名指し。ターゲットは間違いなく“不夜城”歌舞伎町だ。
確かにホストクラブやガールズバーなどに関わる人の感染例は増えており、注意喚起は理解できる。ただ、職員派遣にとどまらず、警視庁と協力し、「見回り隊」の結成まで検討とは、やりすぎだろう。「接待を伴わない」飲食店にしてみれば、商売あがったりだ。さも歌舞伎町で“感染爆発”が発生しているかのようなレッテル貼りだが、4日も感染者28人のうち14人と、経路不明の高止まりだって問題視すべきではないか。
ホンの1週間前、再び22人にまで感染者が増えた先月29日、小池知事は最低2週間かけるとした自粛緩和のロードマップのステップを1週間で「1」から「2」への移行を発表。こう余裕をかましていた。