国民民主党・玉木雄一郎代表「野党がまとまるしかない」
来年度予算案は2日未明に衆院を通過。年度内の成立が確定したが、予算委員会の審議で際立ったのが、安倍政権のデタラメぶりだ。数の力におごって議論を軽視し、不都合な事実は隠蔽する。こういう悪辣政権に、野党はどう対峙していくのか。国民民主党の玉木雄一郎代表に話を聞いた。
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予算審議で明らかになってきたのは、国民生活の実態は悪くなっているのに、統計をいじって「良くなった」と見せかける国家的隠蔽工作です。
ところが、与党の閣僚は聞いたことにマトモに答えず、聞いてもいないことを長々と話す。資料やデータを出さず、出てきたと思ったら間違っていたり改ざんされていたりする。これでは議論が成り立ちません。
例えば、毎月勤労統計の問題。
昨年の実質賃金は明らかに下がっていて、われわれの計算では「マイナス0.3」なのに、「プラス0.2」と言い張っている。アベノミクスの6年間で実質賃金が対前年度プラスになったのは、2016年だけですよ。国民生活が悪くなっていることを認めて、改善策を考える必要があるのに、表面だけ糊塗して経済政策がうまくいっているフリをする。