広島訪問は猿芝居 オバマは“原爆投下”映像に拍手していた
共同通信の世論調査で、オバマ米大統領の広島訪問を「評価する」との回答が9割にも達したのには驚いた。わずか50分の滞在で、原爆投下の謝罪もなし。予想されていたとはいえ、およそ「歴史的」と呼べる内容じゃなかったからだ。
もっとも、新聞・テレビが「現職の米大統領が被爆地を訪問したこと自体を評価すべき」「謝罪しなかったのは、原爆投下を容認する米国内の世論に配慮せざるを得なかったため」などと“迷解説”をつけ、オバマを礼賛する報道を続けているからムリもない。「核なき世界」を訴えた09年4月の「プラハ演説」もあり、日本国内では、オバマの“本音”は広島・長崎に原爆を投下した過去の米国の判断を非難している――との見方も広がっているが、果たして本当なのか。
「14年6月、第2次大戦で米英などの連合国軍が当時のナチス・ドイツを撃破する転機となった『ノルマンディー上陸作戦』を記念した70周年記念式典がフランスで行われました。欧州やロシアなど20カ国以上の首相が参加した盛大なイベントで、会場の大スクリーンには日本へ原爆を投下するモノクロ映像も流されました。この時、会場から大きな拍手が湧き起こったのですが、ドイツのメルケル首相は拍手せず、ロシアのプーチン大統領は胸の前で十字架を切って哀悼の意を表していました。ところが、ガムを噛みながら無表情で手を叩いていたのがオバマ大統領。とても原爆投下を悔いている態度とは思えませんでしたね」(在欧特派員記者)