著者のコラム一覧
渡辺周Tansa 編集長

日本テレビを経て2000年に朝日新聞入社。17年にワセダクロニクル(現Tansa)を創刊、電通と共同通信の癒着を暴く「買われた記事」で、日本外国特派員協会「報道の自由推進賞」。寄付で運営し非営利独立を貫く。ご支援を! https://tansajp.org/information/10731/

アベノミクスを礼賛…榊原経団連が献金呼びかけを再開

公開日: 更新日:

「二等国、三等国になりそうだった日本がようやく、立ち直りつつある」

 この言葉を発したのは、復古主義の政治家ではない。経団連会長の榊原定征(東レ会長)である。

 榊原は2014年9月8日、民主党政権下では打ち切っていた会員企業への献金呼びかけを、5年ぶりに復活させると表明した。翌日の朝日新聞によると、榊原は記者会見で「政策をカネで買うわけではない」と躍起になって否定。冒頭の発言と共に「経済再生を果たすため、政治と経済が徹底的に手をつなぐことが必要だ」と語った。「手をつなぐ」相手は、安倍晋三だ。12年12月に野田佳彦が代表の民主党から政権を奪取し、経済政策で「アベノミクス」を掲げた。

 アベノミクスを、榊原経団連は絶賛した。13年10月、献金呼びかけ復活に先立って実施した自民党の政策評価では、次のように述べている。

「昨年の総選挙において、政権交代が再び実現した。第2次安倍政権は、大胆な金融緩和、機動的な財政政策、民間投資を促進する日本再興戦略の3本の矢からなるアベノミクスを推進するなど、日本再生に向けた政策を強力に実行している」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  2. 2

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  3. 3

    世界戦略を重視する名門ヤンキースが巨人・岡本和真に熱視線!両者は《相思相愛》との情報も

  4. 4

    谷原章介長男の芸能界挑戦で改めて感じる器の大きさ…実父・いしだ壱成と共演の可能性も

  5. 5

    阪神フロントすでに来季組閣に着手 藤川次期監督の「右腕」ヘッドコーチ候補5人の名前

  1. 6

    これが裏金議員50人の選挙区だ! 焦る石破自民「非公認」「比例重複なし」に方針転換も戦況悪化は加速【一覧表あり】

  2. 7

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 8

    次女・石橋静河強し!ドラマ界席巻する“石橋ファミリー”が乗り越えた「21年前の隠し子騒動」

  4. 9

    ジャンポケ斉藤慎二 ロケ車内での性的行為には“常習説”…吉本契約解除は「トカゲの尻尾切り」

  5. 10

    ジャンポケ斉藤慎二 書類送検で「メンバー」呼ばわりに識者が疑問呈す…ピン芸人なら何と報じる?